こんにちは、コンテンツデザイン開発グループリアルタイムチームの戸本です。
キャドセンター制作部のX(旧Twitter)アカウントに投稿した直近のデモやサンプル等をご紹介します。
動画から3DGS(3D Gaussian Splatting、3Dガウシアン・スプラッティング)を生成する技術の検証にあたり、さまざまなシチュエーションにおける精度や再現性を確認するため、事務所周辺の街並み、道路、建物などを実際に撮影し、検証用の動画データを収集しました。
撮影対象を事前に調べて計画を立ててから臨みましたが、結果的に事務所近くにある史跡にも足を運ぶことになり、周辺の歴史についても詳しくなりました。
この検証では、特定のシチュエーションを個別にモデリングして再現する手法ではなく、国土交通省が提供する3D都市モデル「PLATEAU」をベースとしました。
この方法により、個別のモデリング作業にかかる手間を大幅に削減しつつ、3D都市モデルでの水流の表現が可能になります。
撮影が困難と思われるシチュエーションで、3DGS( 3D Gaussian Splatting )の合成テストを行いました。
広い場所では一度の撮影で全体をカバーすることが難しいため、複数の地点を個別に撮影し、それぞれから生成した3DGSデータを後から合成する手法を試しました。個別に撮影したデータを結合することで、ある程度の広さを持つ空間でも3DGSによる再現が可能であることが解りました。今後はより複雑な空間での検証を行いたいと思っています。
CGで作成した空間を3DGS(3D Gaussian Splatting)で再構築するテストを行いました。
生成が上手くいけば、元のベースシーンと遜色ない品質での再現が可能となります。
また、3DGSのデータは軽量であるため、Webブラウザを介して手軽に展開・共有できる利点もあり、幅広い活用が期待できます。
3D都市モデルを夜景でセットアップして3DGS(3D Gaussian Splatting)生成のテストを行いました。
描画負荷が高そうなシチュエーションでも、3DGSを生成してセットアップすることでデータを軽量化できます。
夜景は実写での撮影が難しいことが予想されるため、CGをベースにした3DGSの活用は有効なアプローチだと思います。
PLATEAUデータのアップデート内容を確認し、検証を行いました。
新たに提供されたLOD3モデルでは、道路の精度が向上し、植生情報も含まれています。
また、LOD3の建物は形状がより細かく表現されており、ビジュアライズ用途での活用にも大きな期待が持てます。
PLATEAUのLOD3データをTwinmotionでセットアップしました。
テクスチャのマスクを作成し、植栽モデルや車・人物などのアセットを配置することで、街の風景をリアルに表現することができます。
モデルのディテールが詳細なので、さまざまなコンテンツ制作への活用も期待できそうです。
いかがでしたか。
X(旧Twitter)では引き続き実証実験からちょっとした思いつきまで、さまざまなテストサンプルを投稿していきます。
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