長崎市の被爆80年事業の一環として、長崎放送株式会社が企画し、同市へ寄贈した映像内の「被爆再現映像」をキャドセンターが制作しました。本映像は13分に及び、長崎市の「平和宣言」を広く発信し、被爆の実相を伝えることを目的に制作されたものです。
被爆再現映像はその冒頭パートとして、1945年8月9日の浦上天主堂周辺における被爆前後の様子を、3DCGで再現しています。
舞台となるのは、被爆地・浦上地区。その象徴的存在である浦上天主堂を中心に、被爆前の街並みから、原爆投下の瞬間、そして被爆後の変貌した風景に至るまでの一連の様子を、3DCGによって時系列で再現しています。単なる建築物の再現にとどまらず、当時の空気感や街の佇まいが感じられる映像表現を目指しました。

制作にあたっては、当時の写真や図面、文献資料などを可能な限り収集・精査するとともに、現地での綿密な取材を重ね、史実に基づいた再現を行っています。たとえば、浦上天主堂の二階の壁が被爆前は白い壁ではなく茶色であった点や、レンガのエフロ(経年劣化で滲み出てくる白い粉)など、細部に至るまで検証を行い、映像へ反映しました。こうした積み重ねにより、歴史的事実への敬意と、映像としての説得力の両立を図っています。

また、天主堂正面入口上部のイエス像は、フォトグラメトリによって高精細に計測・再現。実物の質感や損傷の状態まで忠実に捉え、映像内でも象徴的な存在として描写しています。
歴史的事実を正確に伝えること、そして映像として強く心に残る体験を提供すること。その両立を目指し、調査・表現・技術の各面から丁寧に積み上げた本作品は、記憶の継承を支える映像コンテンツとして活用されています。
映像は、長崎市の公式YouTubeチャンネルにて公開されました。
“長崎平和宣言 英語版” 動画 寄贈 長崎市公式 youtubeチャンネルで配信予定
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nbc/2372797?display=1&mwplay=1
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