
札幌市民防災センターは、さまざまな災害の疑似体験を通して防火・防災の知識や、災害発生時の行動を学べる体験型施設です。
今回のリニューアルにあわせ、来館受付のデジタル化と、防災体験コンテンツの新規制作を行いました。
受付システム

スタッフが不在の場合でも、来館者自身の操作で受付が完結します。言語を選択し、人数などの必要情報を入力すれば手続きは完了。来館者が自ら情報を入力するため、受付業務の省力化を実現し、管理者はUSBメモリを接続することで集計データなどのログを取得できます。
消火体験

火や水を使わずに安全に行える消火シミュレーションです。プロジェクションマッピングで再現された火災映像に対し、センサー付き模擬消火器を使って消火を行います。解説映像に続き、指示に従って消火を実施。出火場所は毎回ランダムで、消火液にも制限があり、時間内に鎮火できれば成功となります。
煙避難体験

煙を使わず、安全な環境で避難行動を学べます。解説映像で煙の怖さや避難方法を学んだ後、映像上で煙が充満し、避難がスタート。姿勢を低く保ったか、壁に手を当てて進んだか、通過後にドアを閉めたかを、高さ・壁・ドアの各センサーで自動判定し、ABC評価を付与します。さらに通路内の2台のカメラで姿勢や動きを記録し、体験後は「振り返りモニター」で行動や採点結果をすぐに確認でき、学びを深められます。
今回のリニューアルにより、臨場感のある体験とともに防災知識や行動を主体的に学べるようになり、運営側も業務効率化と省力化を同時に実現しました。